Tfasを覚えたいのに時間が無いと先送りにされておられる方々へ、これだけは知っておきたいと思われるTfasの使い方を動画にしてみました。
今回はタイトルにも有る様に、Tfasを使って計装図面を作図する際のシートと分類作成及びシート間移動・複写についてです。
いきなり作業しても時間ばかりがかかってしまいますので、シートと分類作成及びシート間移動・複写についてはこちらの動画をご覧になって参考にして頂けると良いでしょう。
シートと分類作成及びシート間移動・複写の動画内容
慣れないcadを使っての作業は、忙しい方にとっては大変面倒なものです。
そこで、解りやすくするために簡単な動画を作ってみました。
この動画の内容は次の通りです。
- 分類作成の方法
- シート作成の方法
- シート間移動・複写の方法
これらについてご説明していますので、作図にお役立てください。
動画だけでは解らないことが御座いましたら、こちらよりご連絡ください。
内容によっては有料となる場合もございます。
シートと分類作成及びシート間移動・複写の動画
こちらがシートと分類作成及びシート間移動・複写についての動画です。
(30:38)
シートと分類作成及びシート間移動・複写の動画説明
ここではシートと分類作成及びシート間移動・複写動画の内容について簡単にご説明しておきます。
先にもお伝えしたように、動画内で説明しています下記の3つに分けてお伝えします。
- 分類作成の方法
- シート作成の方法
- シート間移動・複写の方法
シート間移動・複写については次の項目についてのご説明になっています。
1.個別に選択
2.図形情報を使ってグループのレイヤーで選択
3.選択条件設定の属性取得で色選択
4.シートをまとめて表示にする方法
5.図形情報を使って単独レイヤーで選択
6.レイヤー表示の注意点
このシートと分類作成及びシート間移動・複写は、実際に設備図から計装図面を作成する時の準備過程で必要になってきます。
必要なシートを作って移動や複写したり、必要のないものを別のシートへ移動したりするときに使います。
また設備図のシートは一般的に数が多いので、分類を作ってまとめたりして作業すると非常に作業性が良いですので使い方を動画をご覧になって覚えてくださいね。
分類作成の方法
動画内01:10辺りからになります。
シートは設備図に元々入っていると思いますので、分類の作成から行います。
動画では実際に分類を作成し、シートを分類内に移動する方法を3種類ご説明しています。
今回のサンプル図面は普段の設備図とは違い、一枚のデータに1F・2F・3F・RFが入っている為、分類もそれぞれのフロアーに分ける方法を説明しています。
分類の作成は非常に簡単です。
シートにカーソルを当てて右クリックして分類を新規作成で名前を付けるだけです。
詳しくは動画をご覧ください。
シートの分類への移動方法は次の3種類の方法を説明しています。
- ドラッグ&ドロップ
- 右クリックのプロパティで選ぶ
- 右クリックの分類で選ぶ
またここでは分類の折り畳みや非表示も行っています。
簡単に出来ますので動画をご覧ください。
分類を使ってシートの整理をすると、作業効率が非常によくなります。
これで分類の作成とシートの分類での整理が終わりです。
シート作成の方法
動画内06:30辺りからになります。
次はシートの作成になります。
動画では非常によく使う通芯と設備機器のシート作成を行っています。
設備図を入手すると通芯と室名が建築シートに一緒に入っていることが多いです。
使う設備図に他のデータから載せ替えをする際に通芯だけになっているとスムーズに載せられるのでシートを分けておくと便利です。
また、計装図面に必要な設備機器がダクト図や配管図に入っていることが多い為、設備機器も分けておくと良いでしょう。
シート作成も非常に簡単です。
今あるシートにカーソルを合わせて右クリックし、新規作成で作成できます。
シートの表示、非表示及び分類の表示、非表示を組み合わせて使うと非常に便利です。
簡単ですが、これでシートの作成はおわりです。
シート間移動・複写の方法
続いて、シート間の移動・複写ですが、移動と複写の手順はほぼ同じですので、ここでは移動をメインでご説明しています。
違いは、複写のみ最後にエンターが必要になる事です。
動画内でのシート間移動では次の内容をご紹介しています。
1.個別に選択
2.図形情報を使ってグループのレイヤーで選択
3.選択条件設定の属性取得で色選択
4.シートをまとめて表示にする方法
5.図形情報を使って単独レイヤーで選択
6.レイヤー表示の注意点
これらは作図の時には必ず必要になりますので、しっかり覚えてください。
1.シート間移動 個別に選択
動画内10:40辺りからになります。
今回のサンプルデータでは、建築図に有る通芯をシート移動しますが、直接選択が可能ですので、部分選択で個別に選択して移動します。
シート間移動のやり方は、まずは上部の設定の中のシート機能の移動複写をクリックします。
そして通芯を直接クリックして選択しエンターします。
複写/移動先シート選択の窓が開き、ここで移動先を選べます。
左にグループが、そして右にグループ内のシートが表示されます。
ここで窓内上部のモードを複写か移動か必ず確認してください。
確認できましたら希望のシートを選択して窓内右上のOKです。
窓が閉じて図面内に選択したものが囲われますので、よろしければどこか基準点を決めて、同じ位置で二回左クリックしてください。
これで通心が移動されます。
この後のシート間移動のやり方はこちらと同じですので、移動したいオブジェクトの選択方法のご説明になります。
2.シート間移動 図形情報を使ってグループのレイヤーで選択
動画内13:55辺りからになります。
次は設備機器シートに空調機器を移動します。
いくつかのシートが表示されている状態ですと、目的の空調機器がどのシートに有るか解りませんね。
そこでここでは図形情報を使って目的のシートをカレントにしてから、レイヤーを使って移動します。
まず図形情報をクリックして対象の空調機器をクリックします。
そうしますと図形情報の窓が開きます。
その中のレイヤーの項目に、単独の図形の時にはレイヤーが一つ表示されます。
また図形がグループになってる時はグループ内のレイヤーが複数表示されます。
次に窓内の下のレイヤー設定をクリックしますとレイヤー状態設定の窓が開きます。
動画のように今回の空調機器はグループ化されている為にレイヤーが複数選択されているのが解ります。
このレイヤーが選択された状態のまま、上部の非表示をクリックします。
そしてこのまま反転をクリックします。
すると空調機器のレイヤーのみが編集可能になりますので下のOKをしてください。
動画をご覧になると解りますが、選択した空調機器がまだ選択されたままになっていますので、一旦 エスケープで解除してください。
これで移動したい空調機器のレイヤーのみが表示されていますので、後は移動するものを選択して先に説明したとおり設定内のシート機能の移動複写で移動してください。
図形情報を使ってグループ化されている機器のレイヤーで選択する方法はこれで終わりです。
3.シート間移動 選択条件設定の属性取得で色選択
動画内18:00辺りからになります。
続いて選択条件設定の中の属性取得という機能を使って赤を選択する方法です。
今回は空調機器の中にある基準線を元のシートへ戻す作業をしていますが、あくまでも説明の為ですのご了承ください。
前の項目で空調機器がグループ化されているとお伝えしましたが、今回移動したい基準線がそこに入っていますので、まずは囲って分解します。
動画の中で分解に関してはあまり説明していませんが、分解のボタンをツールバーに出して有ればクリックとエンターで終わりですので簡単です。
ボタンが出してない場合は、上の図形編集の中に分解が有りますのでそちらでやってください。
移動するものが分解出来ましたら、次は色の選択をします。
何も無い所で右クリックし、出てきた表の中の選択条件設定をクリックします。
選択条件設定の窓が開きますので、下の属性取得をクリックします。
すると図面に戻りますので対象のオブジェクト、ここでは赤の基準線をクリックします。
再度選択条件設定の窓が開きますので、色以外のところはすべてにチェックをしてOKしてください。
また図面に戻りますので、ぐるっと囲って選択します。
後は先に説明したとおり設定内のシート機能の移動複写で移動してください。
レイヤーを反転させての作業の時には、移動が終わりましたら必ずレイヤーの表示を戻すのを忘れないでください。
4.シートをまとめて表示にする方法
動画内20:25辺りからになります。
ここではシートの表示や非表示を一括でやる方法を2つご説明しています。
シート間移動だけでなく、作図作業中でも頻繁に使いますので覚えておくと良いでしょう。
一つ目は、表示の切り替えをしたいシートをシフトを押しながら直接選択し、右クリックで表示にする方法です。
二つ目は、左下に表示されているカレントシートのところで右クリックして開くシート設定で切り替える方法です。
シート設定の窓が開きましたら、左のモデルの中から表示切替したいグループをクリックします。
グループ内のシートが表示されます。
その状態で窓上部の全選択の後に表示をクリックすると一括で表示切替が出来ます。
作業中の状況によっていろんな使い方をしてみてください。
5.シート間移動 図形情報を使って単独レイヤーで選択
動画内21:45辺りからになります。
先ほどはグループ化された空調機器をレイヤーで選択する方法をお伝えしましたが、ここでは単独のレイヤーの時の選択方法をお伝えします。
通芯でご説明しています。
基本的にはグループ化の時と同じですが、ひと手間少ない感じです。
図形情報をクリックして対象の通芯をクリックします。
図形情報の窓が開きますので窓内の下のレイヤー設定をクリックします。
レイヤー状態設定の窓が開いて、今度は通り芯のレイヤーのみが選択されています。
ここからが単独とグループ化では少し違います。
通り芯レイヤーが選択されたままの状態で、左上のカレントマークをクリックし続てい上の反転をクリックします。
カレントにした状態で反転をクリックしても、カレントにしたものは表示されますので OK します。
後はいままでと同様にシート移動してください。
6.シート間移動 レイヤー表示の注意点
動画内27:40辺りからになります。
補足としてレイヤーの表示状態の注意する点をお伝えします。
基本的にレイヤーは編集にしておくと良いと思います。
表示にしておきますと、編集のレイヤーと見た目は変わらず、触れない状態になります。
完全に触らない、また非表示にもしないレイヤーであればよいのですが、作業中に触れなくて焦る事が有ります。
そのようなレイヤーに入っているものは別のシートに移す等、工夫をされると良いと思います。
設備図をもらった時からレイヤーが表示になってる時もありますので、いくらやっても触れない時には図形情報でポチっとして、レイヤーが表示の黒くなってないか確認してみてください。
シートと分類作成及びシート間移動に関してはこれで終わりです。
シート間の複写に関しては、複写/移動先シート選択の窓のモードを複写にするだけです。
慣れるまで、シート間の移動や複写を何度か試してみてください。